こんにちは。
神戸の社労士、山本純二です。
今日は、先日とある学習会でお話しした講演テーマについて取り上げます。
貴重な機会をいただき「小規模事業者が持つ循環型社会への新たな可能性」と題して、以前から持っていた関心ごとと問題意識についてお話しさせていただきました。
もうずいぶん古い話ではあるのですが、私は、中学生のころから環境問題に関心を持ち、大学も環境関連の学科を選択したという経歴があります。その後、社会人となり「まず環境!」の生活からは遠ざかっていましたが、環境問題への意識はずっと持ち続けていました。
社労士がなぜ「環境」を語るのか?
今回お話ししたメインテーマは、地球温暖化や廃棄物問題に直面するいま、小規模事業者が単に省エネやごみの減量などに取り組むだけでなく、「どう事業展開として展望していくのか」ということです。
「経営戦略」という意味ではこのテーマは中小企業診断士の範疇かもしれません。しかし、これを社労士の視点から捉え直してみたのが今回の話です。環境への取り組みは、企業の社会的責任にとどまらず、「新たな人材の確保」や「人材の定着」、そして「企業としての持続可能性」に直結する重要な経営課題だと感じていたからです。
大手には真似できない、小規模事業者の「勝ち筋」
政府が掲げる環境戦略などは、大手の企業であれば対応可能でも、地域の小規模な事業者にはハードルが高く、なかなか取り組めないという事情があります。
ですが、小規模事業者には大手にはない「優位性」があります。
それは、地域の経済の担い手としての「市民との身近な距離感」であり、そこから生まれる「コミュニケーション」だと思うのです。
手間をかける「職人技」が価値を生む

その強みを生かした具体的なアプローチとして、講演では「アップサイクル」や「リペア(修理)」の事例をいくつかご紹介しました。
アップサイクルとは、廃棄されるものにあらたな付加価値を与えることで、より価値の高いものへとつくりかえることです。 例えば、廃棄されるはずだった消防ホースや車のエアバッグ、ビニール傘などを素材として活用し、耐久性のあるバッグへと生まれ変わらせるといった取り組みです。これらは、大量生産では難しい、手間のかかる「職人技」があってこそ実現できるブランド化のいい事例だと思うのです。
また、近年「リペア(修理)」への需要も増えてきました。良いものを長く使いたいという消費者の意識変化に対し、細かな修理に対応できる技術力はとても大きな武器だと思います。
「エネルギー」の循環:地産地消で地域にお金を残す
また、「エネルギー」についても触れました。太陽光発電などを活用した「エネルギーの地産地消」です。地域で使うエネルギーを地域で作ることは、単にCO2を減らすだけにとどまらず、地域で生み出された経済的利益が地域外へ流出することを防ぐ取り組みとしても重要なことです。電気代として地域外の大手企業に支払っていたお金が地域内で循環させることで、小規模事業者の経営と地域経済を守ることにつながることにもなるのではないでしょうか。
地域経済を回す力として
こうした活動は、地域で生み出された経済的利益を地域外へ流出させないためにも、小規模事業者が担うべき大事な役割だといえます。
はじめは「社労士のテーマとしてはあまり馴染みのないテーマかな?」とも思いましたが、これまであまり取り上げられる機会が少なかった話題に、角度を変えてあえて挑戦してみました。少々勝手が違い消化不良な部分もありましたが、これを契機に、人材確保や地域活性化とも絡めたテーマとしてさらに深めていこうと思いました。







