みなさん、こんにちは!
神戸の社会保険労務士、山本純二です。
10月も後半となり、過ごしやすくはなってきたものの、昼間はまだ夏の残りが感じられるような暑さを感じます。
店先にはさつま芋や柿、りんご、さんまなど秋の味覚が並んで、値段の高さはさておき、ようやく秋を感じられるようになってきました。みなさんはいかがでしょうか。
さて、みなさんの会社では、就業規則はありますか?
「うちは従業員が10人未満だから義務はない」 「社長が口頭で伝えているから大丈夫」
という声をお聞きすることがあります。
就業規則は単なる法律上の書類ととらえていないでしょうか。
就業規則はいわば会社のルールブック。
社長の想いを従業員に伝えるとともに、会社と従業員双方を守るためにも大切なものです。
就業規則は会社のルールブック
従業員が10人未満の小さな会社であっても、さまざまなトラブルは起きうることです。
就業規則は、もし万が一のトラブルが起きた際、公正に対処するための客観的な基準になります。また、見方を変えれば就業規則は社長と従業員との契約内容という見方もできると思います。
働く上でのルール(労働時間、休日、給与、休暇、退職など)が記載されており、入社から退職に至るまでの最低限守らなければならないルールが明確にされているからです。従業員としても安心して仕事に取り組めるようになるのではないでしょうか。
以下にに期待されるメリットを簡単にまとめてみました。
○労働時間や休暇の規定が明確になり、労使間のトラブルを防止できる
○懲戒や解雇処分などの基準を明記することで会社側の恣意的な対応を防ぐことができる
○ハラスメントなどの防止規定を設けることで職場環境の健全化を図る
○給与計算や休日の管理が適正化されトラブルを防ぐことができる
などですが、他にもいろいろ考えられると思います。
一方で、作成に手間がかかったり、適切にアップデートしなければならないなど一定のデメリットは当然考えられます。
しかし、これから先、従業員の確保や定着など考えていくうえで良好な職場環境の整備は欠かせません。
ぜひ、検討してみていただきたいと思います。
シンプルで分かりやすい就業規則の作り方
1. 必ず記載すべき事項を確認
労働時間、賃金、休日、退職など、法律で決められている項目は漏れなく記載
2. 会社の独自ルールを明確に
副業やSNSの利用、休暇など、それぞれの会社独自のルールを分かりやすく文章に
3. 従業員への周知を徹底
従業員に配布し、内容を説明することで、「生きたルール」として機能